勝手に好きなって、勝手に愛してるだけ
本来ファンなんて永遠の片思いでいいと思ってる。
わたしが勝手に好きになっただけ。
わたしが暗黒の闇の中で泥水啜っていた時にたったひとつ光輝きキラキラとしてとても綺麗なもの。
それがアイドルだった。
あの時アイドルがわたしを支え、必死に毎日毎日死にたいほどの惨めな生活を生きていたし生きて来た。
そして今でもわたしの日々を支えてくれるのはやっぱりアイドルだ。
煌びやかステージに立ち、歌い踊る姿を見るだけでわたしは満たされる。救われる。
王子様と皇子様の華麗な姿に恍惚する。
綺麗な顔が好き。愛らしい顔が好き。
煌びやか衣装が好き。
混ざり合うあの歌声がたまらない。
毎日毎晩眺めていたい。
永遠に届くことのない片想い。
手を伸ばす先には光を纏う麗しき人。
手を伸ばしても届くことない夢のかたまり。
でも、手が届いてほしいわけじゃない。
ずっとずっと好きでいさせてほしいだけ。
ずっとずっと眺めていたいだけ。
片想いが1番いい。
王子様のとなりはお姫様が定番だろうし
ふつうはお姫様に憧れるものだろうけど
わたしはお姫様になんかならなくていいし
なりたくもないの。
あゝ我が愛しき王子様
王子様のとなりは皇子様なの。
そしてふたりで幸せそうに笑い歌っていて。
わたしはそんな王子様と皇子様に
永遠に恋をしていたいだけ。
勝手に愛してるだけ。